映画『ラストマイル』のロッカーの数字の意味が、気になっていませんか?
作中の随所に登場する謎めいた数字、「2.7m/s→70kg→0」。
作中に登場するロッカーの数字の意味を巡って、様々な考察がされています。
この数字はただの数字ではなく、物語の鍵を握る暗号ではないかという声も。
- この数字は何を表しているのか?
- この数字は何かの暗号?
- この数字に隠された本当の意味は?
この記事では、ラストマイルのロッカーの数字の意味を詳しく解説し、その背後に隠された本当の意味を考察していきます。
物流センターを舞台にしたこの映画で、なぜこの暗号が重要なのか、一緒に探っていきましょう。
※この先、映画のネタバレがあります。まだ見ていない方は注意してください。
ラストマイルのロッカーの数字と暗号の意味は?
ラストマイルおもろかった!
miuとアンナチュラルの前提知識はだいぶあやふやだったけどそれ抜きにしても十分に楽しめる内容だった。
ロッカーの数字の意味、まだちゃんと理解してないのでもうちょっと悩みますww pic.twitter.com/cLcQpIj0tA— キミドリ@紫陽花🐰💫 (@gnstar__nao) August 25, 2024
ラストマイルのロッカーに書かれた「2.7m/s→70kg→0」という数字は、一見すると意味不明に思えるかもしれません。
まず、「2.7m/s」はベルトコンベアの速度を表しています。
秒速2.7メートルで動く、非常に速いベルトコンベアの様子が想像できます。
次に、「70kg→0」は、70kgの重さをかけるとベルトコンベアが停止すること(速度が0になる)を意味しています。
つまり、
2.7m/s→70kg→0 = 秒速2.7メートルで動くベルトコンベアは、70kgの重さで停止(ゼロ)する
という意味になります。
では、このメッセージが書かれていたロッカーが誰のものだったかと言うと、元センター長・山崎佑のロッカーでした。
山崎佑は、何らかの理由で物流センターのベルトコンベアを止めたかったということなのでしょう。
映画の中で、この暗号が登場するシーンは非常に印象的です。
主人公のエレナ(満島ひかり)が物流センター内を調査している際に、前センター長・山崎佑のロッカーにこの数字が書かれているのを発見します。
エレナは暗号の意味を解き明かそうと奮闘し、その過程で物流センターの闇に迫っていきます。
映画の中で、この暗号の解説がされていないので、観客も一緒に謎解きをしているような感覚になり、緊張感がさらに高まったことでしょう。
ラストマイルのロッカーの数字と暗号の本当の意味を考察
「2.7m/s→70kg→0」には、表面的な意味を超えて、深い意味が込められていると推察できます。
例えば「70kg」は、日本の成人男性の平均体重と同じくらいです。
となると、誰の体重と想定できるのか?
ベルトコンベアを止める(0にする)目的は?
など、様々な疑問が湧いてきます。
山崎佑が残したこのメッセージには、彼の心の叫びが込められているのではないでしょうか。
まず、この暗号は物流センターの過酷な労働環境を象徴しています。
止まることのないベルトコンベア、それに合わせて働き続けなければならない従業員たち。
「毎日の長時間労働で、心身ともにボロボロ」「淡々と稼働するシステムの冷酷さ」などの変えられない現実に直面し、
「疲れた」「休みがほしい」「何も変わらない現実」といった、深い絶望があったのではないでしょうか。
「2.7m/s」という速度は、人間の限界を超えた労働を強いられていることを示唆しているのでしょう。
また、「70kg」という数字は、山崎自身の体重を表していると考えられます。
山崎が勢いよくベルトコンベアに飛び降りれば、70kgより重い衝撃を与えられ、ベルトコンベアを停止できるでしょう。
彼は自分の命を懸けて、このシステムを止めようとしたのかもしれません。
そして最後の「0」は、すべてをリセットしたい、この状況からどうにかして抜け出したいという彼の強い願いを表しているのかもしれません。
この暗号は、単なる数字の羅列ではなく、山崎の遺書とも言えるメッセージと捉えることができます。
彼は直接誰かに相談することができず、この暗号を通じて自分の苦しみや絶望を誰かに気づいてほしいと思ったのではないでしょうか。
さらに、この暗号は映画全体のテーマを象徴しています。
効率性を追求するあまり、人間性が失われていく現代社会への警鐘とも取れます。
物流センターという閉鎖的な空間は、私たちの社会の縮図とも言えるかもしれません。
ラストマイルのあらすじ
「ラストマイル」は、物流センターを舞台にしたサスペンス映画です。
主人公のエレナ(満島ひかり)は、物流センター内で起こる爆発テロを解決するために奮闘します。
物語は、エレナが犯人を追い詰めていく過程で展開します。
その中で、彼女は物流センターの過酷な労働環境や、効率をとことん追求する企業の冷酷さに直面するのです。
ロッカーの暗号「2.7m/s→70kg→0」は、映画の随所で何度も映し出されており、この物語の重要な伏線となっています。
エレナは捜査を進める中で、自身も過酷な労働環境に苦しむ労働者の一人であることに気づいていきます。
ロッカーに暗号を書き込んだ、前のセンター長・山崎もそうだったように。
彼女の内面的な葛藤と、物流センターの闇に立ち向かう姿勢が、映画のテーマとも言える「労働者の権利」と「企業の冷酷さ」を強調していると言えるでしょう。
この映画は、単なるサスペンス作品にとどまらず、現代社会の労働問題や企業の在り方に疑問を呈していると思います。
ロッカーの暗号は、そうした社会問題を象徴する重要な要素となっているのです。
まとめ
本作で感じたこと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄౽_✍🏻「身の回りで起こっている止められない現実。
一人の力では動かせない苦しさの連鎖。
観る方がどんな気持ちになって、
どんな余韻で日々をすごしてゆくのか、
そんなことを想う映画でした。」
と語る #満島ひかり さん。… pic.twitter.com/jgx77IpNma— 映画『ラストマイル』公式【大ヒット上映中】 (@last_mile_movie) September 20, 2024
今回は、ラストマイルのロッカーの数字の意味と、数字の暗号の本当の意味を考察しました。
ラストマイルのロッカーの数字の意味は、一見単純な暗号に見えて、実は深い意味を持っていました。
その本当の意味は、山崎佑が残したこのメッセージには、彼の心の叫びであったと推察できます。
「2.7m/s→70kg→0」という数字の羅列は、物流センターの過酷な労働環境と、そこで働く人々の苦悩を象徴していました。
この暗号を通じて、映画は現代社会の問題に鋭いメッセージを投げかけていると考えられます。
ラストマイルのロッカーの数字の意味がわかると、私たちは効率性を追求するあまり失われつつある人間性について、改めて考えさせられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり、映画「ラストマイル」は、サスペンスとしての面白さだけでなく、社会派作品としての側面も持ち合わせているのです。
この作品を通じて、私たちも現代社会の在り方について、深く考えるきっかけにする必要もありそうですね。